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俺は、草葉の陰に隠れて君を見つめている。
俺はずっとずっと気になってたんだ。
あの小さな身体。
抱きしめたい位の小さな身体。
護ってやりたい位の小さな身体。
あの長い耳も、
せわしくヒクヒクしている鼻も、
澄んだ綺麗な瞳も、
スラリとした脚も、
チョコンとした綿のような小さな尻尾も、
そして、ベージュのかった美しい毛並みも、
もう俺の虜。
俺は言いたい。本当に言いたい。心から言いたい。
君に念頭向かって言いたい。
俺は君の事を・・・俺は君の事が・・・実は君の事を・・・実な君の事が・・・
す・・・す・・・す・・・す・・・
駄目だ・・・それを言える勇気が全く無い。俺に勇気があれば。俺にもっと勇気があれば。
俺は・・・俺は・・・君の事を・・・君の事を・・・ええっ・・・と・・・す・・・す・・・す・・・す・・・
あーーーー!!緊張して何も言えないっ!!
そんな時は、深呼吸!!鼻呼吸!!
すーはー。
うん。少しは落ち着いた。
さあ、言うぞ!!
俺は・・・俺は・・・俺は・・・えっ・・・と・・・えっ・・・と・・・す・・・す・・・す・・・
ああっ!!どこ行くの?!君!!まだ俺は君にどうしても伝えたいメッセージがあるんだ!!
・・・って、何処に行ったんだ?あいつ・・・
うわーー!!見失ったぁ!!
俺がモタモタしてたからだ!!おーーーい!!俺の小さなウサギさんどこだーーーーー?!
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