【ライバル】

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それから一年が経った。 僕は会社から功績を認められ、主任へと昇格した。 僕は、ある日……。 市役所に婚姻届の用紙を取りに行った。 それから結婚指輪も買い……。 倉庫で仕事をしている、唯ちゃんに、 「唯ちゃん!!僕と結婚して下さい!!」 と、倉庫中に響く大きな声で告白した。 すると、倉庫の皆んなは手を叩いて、 「やったな!!松永!!……それと唯ちゃん!!おめでとう!!」 と、祝いの言葉を掛けてくれた。 「唯ちゃん……返事は?」 僕は少し心配になり、唯ちゃんに近づいた。 「勿論よ!!……私こそ、よろしくお願いします!!」 と言って、唯ちゃんは僕に抱きついた。 ヒューヒューという倉庫の皆んなに囃し立てながら、僕は唯ちゃんの薬指に結婚指輪をはめて、唯ちゃんと一緒に婚姻届にサインした。 嗚呼……。 杉木 唯子が……唯ちゃんがライバルで良かった……。 と、僕は心から、そう思いながら、唯ちゃんにキスをした。 【END♡】
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