【ライバル】

11/13
前へ
/13ページ
次へ
それから僕は自分のアパートを引き払い、唯ちゃんと翔吾くんが住むアパートで住むようになった。 所謂、同棲だ。 鍵っ子だった翔吾くんを心配した僕は、唯ちゃんを説得してパートの時間を短くさせて、早くに帰らせた。 唯ちゃんが抜けた穴は僕が必死になってカバーしていった。 そうしている内に僕は、いつの間にか倉庫内でトップの腕前を持つようになり、皆んなから尊敬されるようになっていた。 これも……。 ライバルだった、唯ちゃんのお陰だな……何て、当時の事を思い出しながら、僕はクスリと笑った。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加