ぼんやりと目を開けると、見慣れない景色……ではなくもう見慣れてしまった寝室の天井だった。
昨日はあれから寝室で2回、浴室でも致してしまい最後はよく覚えていない。浴室では今までしたことのない立ちバックや駅弁と呼ばれるものまでしてしまったと、冷静になった今では恥ずかしさで顔が爆発してしまいそうだ。そんなことを考えていると浴室での痴態がさらに鮮明に思い出されてくる。
シャーーー
『あっ、りゅうが、中の出すだけ言うたのにぃ……んぁっ嘘つきっ』
『雪兎が色っぽいからしゃーねぇ、よっ』
ゴリッ
『あぅぅっも、立ってられへん……っ』
『じゃあ抱えといてやるよ。こっち向け』
『むりぃ』
ぐちゅんっ
『ひぅぅっふかいぃ』
『これ今までで一番奥まで届いてんな…あーやべぇ』
『あぁぁっあかんっもぅむりぃ』
『あ?気持ちよくねぇか?』
『きもちぃけどっ良すぎて、あかんっあっあっ奥っあかんってば!』
『りゅうが、りゅうが、もっとぉ……きもちぃ、奥ぅ』
『雪兎っ』
(最後らへんなんちゅうこと口走ってんのや!)
余計なことまで思い出してしまったとさらに顔を赤くしながら悶えてしまう。ベッドの上でのたうち回りたい気持ちになりながら顔を覆っていると、扉が開き龍牙が入ってくる。
「起きてたか。昨日は無茶させたな。大丈夫か?」
「も、聞かんとって……恥ずかしすぎて取り繕われへんほどやねん………」
「くくくっ。あんな雪兎忘れるわけねぇだろ。可愛かったぜ」
「忘れてしもてくれ………」
しばらく龍牙の顔が見れないとうつむいていると、龍牙は雪兎の隣に腰掛け頭にキスを落とす。
「腹減っただろ。向こうに用意してるから………歩けねぇよな」
「………たぶん」
そう言うと龍牙は甲斐甲斐しく雪兎に下着とTシャツを着せ、抱き上げてリビングへと向かう。
リビングの椅子にそっと降ろされると目の前に並ぶ美味しそうな食事に目が奪われる。見ると空腹感は加速するもので、雪兎のお腹から大きな音が鳴る。
「くくくっ食べていいぞ」
龍牙が飲み物を用意してくれている中そう声をかけてくれる。恥ずかしいやら申し訳ないやらで居たたまれない。
朝からの一連の流れは、まるで初めて会った時、初めてセックスをした時のやり取りのようで何だかくすぐったい。
龍牙が飲み物を持って戻ってきたら二人そろって食べだす。穏やかに流れる空気に、昨日から何度も感じている幸せを実感する。
その後片付けをしていた龍牙が聞いてくる。
「雪兎。午後からは動けそうか?」
「?たぶん大丈夫だけど?」
「よし、じゃあ買い物に付き合え」
「……は?買い物?」
唐突に聞かれたことは何だか以前にもしたようなやり取りだ。
(これがデジャヴ?)
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