懐かしさと揺れる真実

1/4

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ

懐かしさと揺れる真実

もうなんてないから 「本音で話そう?」 そんな言葉がアルコールよりも早く頭に回る お酒を飲んだらなんでも言える気がするから お酒に酔ったフリをして弱い自分を出せるから その勢いで過去を精算したい 陽向「何頼む?」 既にお酒が入って微睡みに浸る瞳が 優しく問いかける 妃菜子「え〜なんだろういつも来る時は甘くて炭酸なしとかで頼むからなぁ……」 陽向「オシャレかよ……」 妃菜子「良くわからなく無い?何入ってるか……」 陽向「確かに……あ、これにしよう?」 そういって度数の高いお酒を指さす 妃菜子「え?誘われてる?」 陽向「1発2人で行っとこう?」 妃菜子「分かった」 言われるがままそれを注文して 早速目を合わせる その隙に先に宣言していた配信ボタンを押し、限られた人だけが見られるように設定し直した。 この感覚も久しぶりのもので 懐かしさとちょっとの憎しみが込み上げてきた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加