懐かしさと揺れる真実

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妃菜子「そんなわけないじゃん……じゃなきゃあんなにならないって……!」 陽向「当時の八城くんはそう思ってたんだって」 妃菜子「……逆に誰?」 陽向「あいつ……じゃなくてあの人でも……」 妃菜子「もしかして……この人?」 上げた名前にあぁ!と手を打つ 陽向「それ。」 妃菜子「ないないない、願い下げだし、それは……あれよね、初めて体を触られたってだけ」 陽向「怖い怖い」 妃菜子「そうじゃなきゃあんなに泣き叫んだり怖がったりしないって……」 陽向「いや、わからんから……。」 妃菜子「いや、分からないと思うよ?でも……私はむしろ貴方が……」 陽向「いや、お互い分からないから」 妃菜子「お互い……」 そこで陽向と妃菜子は同時に笑い声をあげる ずっと勘違いしていた お互い自分じゃない誰かと初めてを終えたって、どうせ自分じゃなくてもいいんだって、そんな怖いこと聞きたくなくて、信じたくてもどこか引っかかっていて だけどどこか離れられなくて。 それは同情なんじゃないかと疑われた時もあったしそう思いたい時もあった ねぇその優しくて残酷な真実はなんで今になって輝くの? 疑いをかけたつもりが逆に疑われている そんなことある?と言いながらライブ配信画面を見ると2人のキーパーソン香穂李がコメントを投げた 香穂李『当時の妃菜子は、随分男性不信じゃなかった?』 妃菜子「そう!そうよ、だからそんなことできるはずないの……」 沈黙を流れ陽向は笑い出す 陽向「でも、聞いた時はそうだった。」 妃菜子「ごめんね、ちょっと調子乗りすぎてある事ない事言ったみたい。」
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