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あなたと肩を並べて思う。……こんな幸せが手に入るだなんて……思ってもみなかった……。思ってもみないこと。予想出来ないこと、人生はそんなことの連続だけれど、信じていれば必ず未来は開けていく。自分さえあれば。時には……愛するひとや、傍にいるひとの。他人の力を借りながらも。
寝る支度を済ませ、先輩夫婦に挨拶をし、愛美を挟んで川の字で三人眠る。……が、夫がこちら側に回り込んできた。こらこら。ひとんちでピー、は流石にやばいでしょう。
「……抱きしめたくなっただけなんだけど……」
だって。性欲無尽蔵なあなたがこっちにくるとなにかしらのいかがわしいことをする、って思うじゃない普通。日頃の行いだよー。
……と、思いつつ。夫婦は譲歩も必要。あなたのほうへと回り込んで、そっと……後ろから抱きしめて……生きていることの意味を、痛感する。だって。こんなにも……。
「和哉。好きだよ」
「おれも。愛している……理優」
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