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CMで「実は俺お前のことが好きなんだ!」テレビによくある告発シーンが映ると私は、急いでそのチャンネルをポチッと切り替えた。
どうしても見たくない。
胸が痛くなるから。
しかしそれにときめいて胸が痛くなるわけじゃない。私の場合、とある過去が刺激されるのだ。
それは、中学の時のこと。好きだった。好きだった、男に、同じように告白された。「うん!」私は答えた。でも、その後に来た言葉。それは私の心に傷をつけた。「罰ゲームなんだよ!調子のんなよブース!」
好きだった。好きだった男子生徒にこう言われ、私はその日から学校にいけなくなった。
その後も好きだった恋愛物を読もうとして、告白シーンに行くたび気持ち悪くなってしまう。胸が痛くなりあの日のことが鮮明に頭によぎるから。
いつかあの日の痛みが癒える日までやっぱりテレビはつけないでおこうか。
いつ不意打ちを食らうかわかったものじゃない。やっぱり今日も私は布団にくるまり痛みがおさまるのを待つことにした。何度も不意打ち告白をくらいこうなってしまう自分が本当に情けない。
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