繋がる気持ち

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「とりあえず、お疲れー」 「うん、お疲れ。史子、本当に来てくれてありがとうね」 乾杯しながら、私は史子にお礼を言った。 「全然だよー。私もあれから気になっていたし。それで?どうなの?」 「もうどこから話せばいいか…」 私は史子に一部始終を話した。 史子は、時々相槌を打ちながら、黙って聞いていた。 「…という感じなんだけれど」 一通り話し終えて、私は史子の表情を見た。史子ははぁっと溜め息を吐いた。 「美織…保証は出来ないけれど、多分相手はちゃんと本気だと思う」 「うん…」 「あとは美織の気持ち次第な気もするけれど…美織はどうしたいの?」 「私は…」 どうしたいのかと聞かれて、言葉に迷う。 「分からない…まだ会ったの2回だし…」 「じゃあ、何回会えば分かりそう?」 「えっ…?」 そんな質問が来るとは思っていなかった。確かに…あと何回会ったら分かるんだろう。 「ごめん、ちょっと意地悪な聞き方だったね」 答えに詰まっていると、史子が謝ってきた。 「質問の仕方を変えるね。美織は、彼に対してどう思ってる?どんな感情がある?」 「私は…」 祐くんのことは、ちょっとお父さんのようなお兄さんのようなところがある人だなって思うし、時々急過ぎるけど、基本的には私のことをまず考えてくれる、優しい人だなって思っていた。 「好きか嫌いかで言ったら?」 「…好き」 あ………。 自然と出た言葉に、私は自分に驚いた。 「なんだ、すぐに答え出ちゃったじゃん」 史子がクスッと笑った。 「あ…で、でも恋愛の好きかどうかは…」 自分でもまだ信じられなくて、あたふたしてしまう。
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