静寂の森

1/12
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
そこは、うっそうと続く音ひとつない森だった。 人はもちろんのこと、鳥の鳴き声もない。 虫の鳴き声も聞こえない。日が沈むこともなかった。 ただひたすら、木漏れ日が森の中を濡らしていた。 森の中をずっと進んだところには家があった。 木でできた簡素な家で、書物がたくさんおいてあった。 そしてそこに、一人の壮年の男が住んでいた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!