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少年が扉を開けると、そこには背中に羽の生えた若い女性が立っていた。
「あなたを迎えにきました」
唐突に女性が言った。
「えっ」少年が聞き返す。
「どこに連れていかれるんですか?地獄ですか?」
「いいえ」女性が首をふった。
「あなたが行くべき場所は、天国です」
「でも、僕は人を殺しました」
「故意ではないでしょう?それに、あなたはずっといじめられていた」
「じゃあ…」少年が首をあげた。「僕は許されるんですか?」
「ええ」女性は微笑んだ。
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