6548人が本棚に入れています
本棚に追加
***
風見斗利彦がいなくなったエレベーターホールで箱の動きを表示パネルでチラリと確認した伊藤直樹は、『全てお前の予定通りにことが運んでいるぞ』と尽に報告するため、執務室へと踵を返した。
二人きりで室内に残してきた玉木天莉と、幼馴染みのことが気掛かりで仕方がない。
(僕だってほんの数分くらいでどうこうなるだなんて思いたくはないけど……。尽は女性関係に関しては、相当手慣れてるからな)
直樹は、上司としての高嶺尽のことは心の底から尊敬していたし信頼もしていたけれど、男としては全く信用していなかった。
---------------------
【お知らせ】
『名付け裏話』の5ページ目に風見を追加しています。
https://estar.jp/novels/26096432/viewer?page=5
もしよろしければ٩(ˊᗜˋ*)و
最初のコメントを投稿しよう!