(17)声を聴かせて?*

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「あ、ヤダっ……、(じん)くんっ。それ、……ダメぇッ、んん――!」  尽がどんなに甘く(そそのか)してみても、天莉(あまり)は尽の手をすり抜けるようにして手を取り戻すと、即座に唇を(ふさ)ぎに掛かるのだ。  余りに(かたく)なな天莉の様子に、尽は下を攻めるのを一旦中断すると、両手を使って天莉の強情(ごうじょう)な手を眼前の鏡へ縫い付けてしまう。  天莉の手を押さえる形で、背後から天莉に覆い被さるように(かべ)ドンしている格好だ。  前のめりになった天莉を逃がすまいと構えたからだろうか。  天莉の背部へ尽の胸や腹がピッタリと密着して――。  尽の下腹部で猛々(たけだけ)しくそそり立ったイチモツが、腰に回したタオルを押し退けて、直に天莉の秘部へ押し付けられてしまう。  散々尽によって可愛がられた天莉の秘唇は、トロトロとした愛液に(まみ)れていて、尽のモノが触れると同時にクチュッと(みだ)らな水音がした。  その上――。 (……とろかされそうに熱い)  天莉の女性器へ密着している尽の〝雄芯〟だって、相当に血液が集中して熱を帯びているはずだ。  それなのに、天莉の熱さとは比べ物にならないと思ってしまった尽だ。  手でそこを撫でさすった時にも感じていたけれど、その熱はそのまま天莉の興奮と比例しているようで、尽にはたまらなく嬉しかったりする。  だけど――。
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