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動かせないくせにやたら感覚だけは研ぎ澄まされた自身の身体が、変に火照っているのも感じる。
触れてもいないのに胸の辺りが甘やかに疼く感覚に、紗英に盛られた薬には催淫効果もある気がして。
さっきこの部屋に連れ込まれるなり紗英から言われた『気持ち良くなるまで遠慮なくお休みしてくださいねぇ?』という言葉の違和感に今更のように思い当たった天莉だ。
自分は、何かの儀式?のために用意された生け贄なのではないだろうか。
オッキーこと沖村が、今のこの状況は〝危ない橋を渡ったことの対価〟みたいに言っていたのは、恐らくそういうことなんだろう。
「前回の時はさ、めっちゃ女の子の方がノリノリだったじゃん? そういうのも悪くないけどさ、俺はやっぱ今回みたいに怯えた目をされた方が俄然奮い立つんだよね」
「わー、ザキ、最低だな」
「他人事みたいに言ってっけどオッキーもだろ?」
「まぁな。けど俺、ザキと違って後ろには興味ねぇからな?」
「えー、後ろはさー、どんな女の子でも大抵挿入た瞬間痛がるから最高じゃね?」
「そりゃ、お前がわざとほぐしてやんねぇからだろ」
「まぁな」
そう答えると同時、ザキと呼ばれた男に下半身をじろりと見詰められて、天莉は恐怖と不快感に怖気立った。
「あっ。オッキー、お前、俺が先でいいって言ったの、もしかしてそういう理由?」
「まぁなー。俺は普通にヤるのが好きだからさ、後でも先でもお前とは突っ込むトコ、競合しないわけ」
「そうか。了解了解。じゃあ遠慮なく先行かせてもらうわ」
「どーぞ」
どうやら二人の間で話がついたようで……。
沖村がスマートフォンを構える中、ザキと呼ばれたもう一人の男がじりじりと天莉ににじり寄って来た。
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辛いシーンが続いていてすみません。
早く駆け抜けたいと思いますが、今しばらくこんな感じが続きます。
ホント、ごめんなさい。(書いてる私も早く助けてあげて!って思ってます💦)
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