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いつもは眼鏡を掛けている尽だけど、風呂の時と就寝の時だけは裸眼だ。
どちらも大分見慣れてきたと思っていた天莉だったのだけれど、こんな風に無防備な状態の時に食い入るように見詰められたらどうしてもオロオロとしてしまう。
「今日は胸、隠さないの?」
クスッと耳元で笑われて、鏡に映った裸身へ愛し気に瞳を細められた天莉は、慌てて胸を覆い隠そうとしたのだけれど。
「いい加減慣れて?」
背後から尽に両手首をスッと握られて動きを封じられて。
天莉は、鏡越しとは言え尽に全てをさらけ出してしまっていることが恥ずかしくてたまらなくなる。
それだけならまだしも、背後に立つ尽の下腹部から隠すつもりなんてないのだろう昂りを感じさせられた天莉は、羞恥心と同時に子宮の奥がキュンと疼くのを感じた。
親睦会のあと、不可抗力とは言え一線を越えてしまった二人は、ことある毎に肌を重ねている。
尽の熱に慣らされた天莉の身体は、ほんのちょっとの刺激でいとも容易く情欲の火を灯されてしまうのだ。
「尽くん……私……」
「もう挿入て欲しい?」
チュッと音を立てて耳朶に口付けを落とされた天莉が、ビクッと身体を震わせてコクコクと必死にうなずいたと同時、太ももの間をこするようにして尽の熱が天莉の敏感な肉芽をこすった。
「あ、んっ」
シャワーの音で淫猥な水音こそかき消されているけれど、明らかにお湯とは違う滑りが尽の雄芯を濡らしたのが分かって、天莉は恥ずかしいのと同じくらいホッと胸を撫で下ろした。
(私、今日もちゃんと濡れてる……)
博視との行為では一切反応しなかった秘部が、尽となら触れられるまでもなく潤ってくる。
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