6550人が本棚に入れています
本棚に追加
そのことが嬉しくて、無意識にその快感を拾いたいみたいにモジモジと臀部を揺らせた天莉に、尽が切なげに言うのだ。
「すまない天莉。今すぐにでもキミの中に挿入りたいんだけど……、オレオのことに気を取られていて避妊具を持って来るのを忘れてしまった。だけど――」
そこで背後から天莉の腰骨を両手で抱え込むようにして尽が熱に浮かされた吐息を落とす。
「ギュッと足を閉じていて? このまま二人で高みに昇ろう」
言うが早いか足と足の間。
秘部をこするように尽のものが股の間を行き来し始めて。
「や、んっ、尽くん……それ……」
「……ここをこすられるの、気持ち、いい?」
自身も呼気を熱く湿らせて、尽が問いかけてくる。
「ひゃ、……ぁあんっ!」
尽の雄芯が天莉の花芽をこするたび、クチュクチュといういやらしい音が浴室内に響き渡る。
シャワーの水音とは違ってどこか粘り気のあるその音に、天莉は目尻に涙を浮かべて耳たぶを含羞の色に染めた。
「ね? 気持ちいいかどうか……ちゃんと言葉にして……聞かせて? 天莉」
片手で天莉の腰を抱いたまま。
尽が切なさに震える天莉の唇に指を差し込んでくるから。
「気持ち、いっ。……尽くん……私、快すぎて……、もうっ……」
天莉の目の前が真っ白になったのと、天莉の足の間で尽のモノがビクビクと痙攣して欲望を吐き出したのとがほぼ同時で。
「……風呂から上がったら……寝室でちゃんと仕切り直そうね?」
達するなりクタリと崩れ落ちそうになった天莉の身体を、尽が背後からギュッと抱き締める。
最初のコメントを投稿しよう!