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「お茶どうぞ」
そう言いながらオレンジの香りのティーとカステラをテーブルに置いた。
一口飲むと少し落ち着いてきた。
「今から修理始めちゃいます」
と言いながらフフフと笑った。
「もし時間が戻せるとしたらどこまで戻りたいですか?
私はおじいちゃんと一緒に暮らしてた時に戻りたいです」
そう言った少女の顔は少し寂しげに見えた。
「時間が戻せるとしたら…幸せだったこの時の…」
そう言いながら時計に目をやった。
そこまで言いかけてやめてしまった。
今更どうしようもない、そう思った。
空腹だったせいかカステラを食べてお茶を一気に飲み干した。
体が温まってきて疲れがどっと出たせいか、眠けが襲ってきた。
作業しながら少女が話しかけてきたが、意識が薄れて眠ってしまった。
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