並木の恋愛事情

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「こしうごかない、」 「んはっ、木下激しいから。」 「ちがっ/それをいうなら並木だろ?」 「俺はもっとしたかったけどな。」 「マジかよ...」 俺は行為が終わったあと、直ぐに脱ぎ捨てたスーツを着直した。 「今日も帰るのか?」 「ああ。今なら終電に間に合うしな。」 「そっか。」 木下が寂しそうな表情を浮かべた。 けれど、俺は振り返らない。 「また来るわ。」 「うん。」 「明日、会社で。」 俺は木下のマンションを後にした。 決して、深入りはしない。 これが俺のモットー。
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