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並木の恋愛事情
飲み会の後、木下と初めてしてから俺は何かがおかしい。
仕事で木下と顔を会わせる度に、あの夜の記憶が脳裏に蘇る。
職場では平然を装い、今まで通りただの同期として接している。
会話も必要最低限しか交わさない。
誰も俺たちがセフレだとは到底思わないだろ。
「木下、あがり?」
「う、うん。」
「そっか。」
俺は時に木下を試す。
「仕事終わったらうち来る?」
「行く。」
深入りはしない主義。
木下を好きなわけじゃない。
けれど、俺の身体は彼を求めている。
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