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アサガオを殺したのは僕さ
純粋で単純な顔をして
季節に居座る姿に
ある日
嫌気がさしたの
愛していたけれど
愛していたのにね
そのあとには
未来の種が
無造作に一粒
あまりに
センセーショナルで
センシティブな
愛に見えたから
何も気付かぬフリをして
それを綺麗に食べてやった
やがて僕の中に宿り
生まれくる未来が
絶望かそれとも希望か
その答え合わせは
暑さがやわらぐ頃
そうこれから
一人でゆっくりと
しなくちゃならない
今も涙に滲むのは
あの日の味と香り
僕は君を
忘れちゃいないよ
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