アサガオを殺したのは僕さ

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
アサガオを殺したのは僕さ 純粋で単純な顔をして 季節に居座る姿に ある日 嫌気がさしたの 愛していたけれど 愛していたのにね そのあとには 未来の種が 無造作に一粒 あまりに   センセーショナルで センシティブな 愛に見えたから 何も気付かぬフリをして それを綺麗に食べてやった やがて僕の中に宿り 生まれくる未来が 絶望かそれとも希望か その答え合わせは 暑さがやわらぐ頃 そうこれから 一人でゆっくりと しなくちゃならない 今も涙に滲むのは あの日の味と香り 僕は君を 忘れちゃいないよ
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!