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リベンジは、末広のすばらしいスケジュール調整によって、翌週に果たされることになった。
予告通り服装はそのまま、以前と変わらなかったので、選ぶ手間が省けただけでなく、悩まずに済んだため、快眠することができ、とても気分がよかった。
そして、前回と同じ時間、同じ場所で待ち合わせをする。
今回先に駅に着いたのはわたしの方だった。
「おはよう、桜子。待った?」
程なくして末広がひとりでやってくる。彼もまた先日と似たような服を着ていた。
「おはよ。さっき来たとこだよ」
「そっか、よかった。今日も桜子かわいい。おれのためにありがとう」
「ふふ。本当に言ってくれるんだね」
「当たり前だろ。ついでにおれのことも褒めて」
「え、かっこいいねって?」
「そうそう。そのシャツ似合いすぎて、センス良くてほんとすきー、って」
「ずいぶん具体的……まぁ、わたし的には、柊くんは控えめに言ってもどんな格好でも最高だよ?」
「っ、」
「響いた?」
「めちゃくちゃ響いた……」
「じゃあ、早く行こう?」
改札を通り、電車に乗って1時間ほど移動する。
現地に着いたときには、完全に陽が差して、とても暑そうだった。
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