ただ声一つ

3/10
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
今になった。 でも私は1ヶ月前、病院に行ったら、医者に こう言われた。 「もしかしたら大人になっても治らないかも しれない……。君には申し訳ないが、これ以上 治療法はない。だからこのまま話せないし、 聞くことも出来ない。……」 私はそう告げられて、10分くらいショックで 黙ってしまった。その時の私は9歳の頃と同じ 感じだった。 「こんな自分はいらない。」 「さっさと消えたい………泣…」 「私のせいでお母さんを大変にさせて… 悲しませて……お母さんだけじゃない。! お姉ちゃんも、お父さんも、みんなを大変にさせて悲しませたのに…………泣……」 「私が居なくなればみんなを笑顔にできるのに………泣」 あの時と同じだ。私の目には涙が溢れでている 雫のような形で透明だった。 でも前より涙が溢れでていた。 「もう………無理かも…………泣…」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!