ただ声一つ

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そう思った時、電話の着信音が部屋に鳴り響いた。 電話の相手はお母さんだった。 私は手話がが出来ないから、口パクで喋った。 「どうしたの?何かあった?」 病室を出てお母さんとの会話を続けた。 するとお母さんは少し黙って、話した。 「実はね。ずっと黙っていたんだけど、 お母さん病気になってしまったの… 私は少し黙って、「私は何も出来ないけど、 頑張って!私も頑張るから!」 口パクで言ったが、別に届いていればそれでいいと思う。だって喋っているのと同じだから。
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