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「あ、ごめん。凛ちゃん。気を悪くしないで。パパのことを悪くいうつもりはないのよ」
「別に大丈夫です。事実ですから。本当ーに困ったもんです。ママが亡くなってからというもの拍車がかかったというか、度がすぎるというか。アイドルの追っかけくらいで終わってくれてばいいんですけど、なかなか」
凛香の一言に周囲はやるせなくなった。普段の伊達の態度を見ていればそれは至極当たり前の反応だ。
「実の娘にこんなに心配かけ続けているなんて。まったく。今回はいっちょみんなで懲らしめてやろうか?」
「ここにいるのはみんな凛ちゃんの味方だからね」
「ああ〜もう〜凛ちゃん、可愛すぎて、このままギューしたいわ」
「みなさん、スタイルいいから、ぎゅーされたら大変なことに…」
茜はにっこり笑うと凛香の頭を「よしよし」と撫でた。
(お母さん…)
「1番スタイルいいのはジェディよね?」
「何言ってるんですか、私は胸はありますが、トータルバランスでいったら茜さんでしょ」
「すみませんねー。貧弱な胸で」
サーペンテがそっぽを向きながらすかさずツッコミを入れた。
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