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「あら、ごめんね!気づいてなかった」 「あ、大丈夫です。怜奈さんは悪くないです。私が鈍臭いだけですから」 「まあ!凛ちゃん!重かったでしょう!ありがとう!それにしても小学生の凛ちゃんに酒を持たせ、自分は部屋の中を小学生みたいに喜んで駆けずり回ってるあのタコ親父にお灸を据えないとダメなようね 怒」 「ジェディさん、怒るとシワ増えますよ。パパは言ってもきかないから、いいです放っておいて」 「こんなにできた娘がいるのに…なんなのあのエロ親父…」 「それより、すごく素敵な宿ですね。ホテルにしか泊まったことないから、こんな和風で素敵な宿に泊まるの初めてなんでドキドキしてます」 「あのタコ親父は無視して、女の子だけでゆっくり楽しもうね!」 「はい!あ、怜奈さん、この間いただいたクッキーのお礼に、オランジェットを作ってきたんですけど」 「そうなの!?私、大好きです❤️」 怜奈の顔が子供のようにぱああっと明るくなった。 「皆さんの分もありますから」 これ以上ないくらい明るい微笑みで凛香はみんなに笑いかけた。 子どもの持つ独特の力だ。凛香がいるだけでその場が和んでいく。
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