343人が本棚に入れています
本棚に追加
─No side ─
ガチャッ
重い理事長室の扉がゆっくりと開く
そして1人の若い男が入ってきた
「失礼します」
そう男が言うとこの部屋の主、すなわち理事長がゆっくりと振り向いた。
「久しぶりだね、ここに来てくれたということは例の件は受けてくれるということでいいかな?」
「はい 依頼内容は、[この学園を狙っている『アビス』から守る]ということで宜しいでしょうか?」
「ああ それでいいよ………そうだ、この学園の説明をしておこうか。
ソファに座ってくれ」
「わかりました」
「その堅苦しい話し方も止めてもらって構わないよ。
──神山玲斗くん」
「はぁ~~~~~~~ありがと、じゃ説明よろ」
───────
「ここは私立宮坂学園。全寮制の男子校だ。もちろん教師もね。見ての通り大企業の御曹司や金持ちが通っている。勉強に専念させるため、大抵の親は初等部から入学させるから女性との関わりがほとんど無くなる。つまり、恋愛対象が男になってくるんだ。高等部はゲイ7割、バイ2割、ノーマル1割という割合になるぐらいね。ちなみに僕はノーマル。既婚者だから安心してね。
そして、この学園には❬抱きたい·抱かれたいランキング❭という人気投票があるんだ。生徒会メンバーはそのランキングで決まる。だから生徒会のメンバーは特に狙われやすい。ああ、あと親衛隊というものがあってね…」
「しんえいたい?」
~♪~~♪more more jump!! 限界超え~(みのり~♪)
「一応言っとくけどアイドル新○隊では無いからね?」
「あっ ハイ(エスパータイプか!?)」
「親衛隊っていうのはファンクラブみたいなものだよ。生徒会のが最大だね。だから生徒会メンバーのような親衛隊がある人気生徒に近づくと制裁が行われる場合がある。それを見つけた場合も止めて欲しいんだけど……。
お願いできるかい?」
「それぐらいならやるけど…手加減できなかったらごめん」
「それでいいよ。じゃあ話はこれぐらいかな。入学式で会おう。
またね玲斗くん」
──No side end
最初のコメントを投稿しよう!