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「えー…。要君ってもしかして女性が嫌いなんですか…」
白井さんは少し拗ねた様子で、目の前のクッキーを口に入れておられました。
「もしかして男色家ですか」
「な、何を言っておられるんですか、わ、私はちゃんと女性が好きですよ」
その私の言葉に、白井さんと希世さんは顔を見合わせて声を上げて笑っておられます。
「ちゃんと女性が好きって…」
白井さんは大声で笑われます。
「それを聞いて安心しました」
希世さんもそんな事を仰って厨へと戻って行かれました。
「いや、要君のそんな話を聞いた事が無いので、少し心配してたんです」
白井さんはカップを置いて、鼻の下の髭を触りながらクスクスと笑っておられます。
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