0人が本棚に入れています
本棚に追加
今日はげたんわお兄ちゃんが遊びに来ている。瑠璃お兄ちゃんの部屋でゲームをしている。僕はうた先生とお勉強。
「相変わらず翡翠くん優秀だね。瑠璃くんの弟とは思えないくらいに」
「ねぇうた先生、そんなに瑠璃お兄ちゃん勉強できなかったの? 今、会計してるのに」
「勉強ができなかったというより勉強に興味がなかったのかな? 結局大学には行かなかったし。でも瑠璃くんも頭はいいよ」
瑠璃お兄ちゃんは学生だったときの話をあまりしないから僕はいつもうた先生に瑠璃お兄ちゃんのことを聞く。僕が知っている瑠璃お兄ちゃんと色々違って楽しい。
「懐かしい!!!!」
瑠璃お兄ちゃんの部屋からげたんわお兄ちゃんの声が響いてきた。気になる……。
「勉強は終わりにしようか。行っておいで」
「うた先生ありがとう!!」
僕は部屋を飛び出して隣の瑠璃お兄ちゃんの部屋に飛び込む。
「げたんわお兄ちゃん、何見てるの?」
「あ、翡翠くん、これこれ」
げたんわお兄ちゃんが見ていたのはにょたチョコ男子の写真集。そこには鬼柄のビキニを来た瑠璃お兄ちゃんとげたんわお兄ちゃんが写っていた。
「ひ、翡翠……これは……」
瑠璃お兄ちゃんはそうっと閉じようとするが僕は瑠璃お兄ちゃんの手を抑えて阻止する。
「瑠璃お兄ちゃんとげたんわお兄ちゃんのビキニ可愛い!!」
「翡翠くんも着てみる? 俺、翡翠くんの鬼柄ビキニ見てみたいなぁ」
「駄目!!」
すぐに瑠璃お兄ちゃんがげたんわお兄ちゃんを制す。
「翡翠にエロい格好させるな!」
「えーー。見てみたいじゃん。絶対可愛いよ?」
「絶対駄目! こんな露出高いの!」
一歩も引かない瑠璃お兄ちゃん。
「瑠璃お兄ちゃん、僕来てみたい。で学校で節分やりたい!」
「翡翠ーー!!」
瑠璃お兄ちゃん、絶叫。でもげたんわお兄ちゃんはケラケラ笑ってる。
「なら束やんに露出少ない衣装作ってもらりゃいいじゃん。多分喜んで作るよ? それと翡翠くん、俺らも見に行っていい?」
「瑞希先生がいいっていうならいいよ」
そんなことがあったのは節分の数日前だった。
最初のコメントを投稿しよう!