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でもって当日。瑞希先生はあっさりOKし、束砂お姉ちゃんはあっさり衣装を作ってくれて、学校には瑠璃お兄ちゃんとげたんわお兄ちゃんと束砂お姉ちゃんとうた先生とお父さんがやってきた。今、僕らにょんたんずは別の空き教室でお着替え中。外には瑠璃お兄ちゃんとげたんわお兄ちゃんが見張りに立っている。
「ロリ美少女たちの生着替えか……。ちょっと覗いてもいいかな?」
「いい訳あるか!! なんのために見張りに立っているんだよ!!」
「ちょっとだけだから」
教室の外からガゴッと鈍い音がした。
着替えが終わって教室の外に出ると案の定げたんわお兄ちゃんがのびていた。
「翡翠のお兄ちゃん、この人覗き?」
スイスイがげたんわくんを指差す。
「大丈夫。成敗したから。にしてもみんな可愛いなぁ」
束砂お姉ちゃんの鬼柄デザインは確かにビキニじゃない。ただ、おへそのところがちょっと開いてる。ここは妥協できないと瑠璃お兄ちゃんと束砂お姉ちゃんが言い争っていた場所だ。
「可愛いけど大丈夫かな? こんな可愛い翡翠にみんな惚れてしまわないか? 可愛いって罪だよな。どうしよどうしよ! お兄ちゃん心配!」
瑠璃お兄ちゃんは出たおへその箇所を見ながらブツブツ言っている。
「翡翠、瑠璃お兄ちゃん大丈夫?」
「スイスイ大丈夫だから。いつもこんな感じだから」
「いつもなのか……」
ブツブツ言う瑠璃お兄ちゃんの手を引いて、僕らは会場の体育館に向かう。僕らが入ったら、みんなが僕らに豆を投げるんだ。僕ら鬼役だから。
会場に入るとみんなワァーと湧き上がる。
「逃げろーー」
みんなから豆が投げられるはずだったんだけど……。
みんなが投げているのは豆じゃない。
「何これ?」
当たっても全く痛くないし。
後ろを走っている瑠璃お兄ちゃんが得意げに鼻を鳴らした。
「豆じゃ痛いと思ったから全てマシュマロに変えました! 翡翠に痛い思いなんかさせるか!」
いや。豆投げるって言ったってみんな、そんな本気で投げるわけないじゃない。これ豆まきじゃないよね?
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