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「しおりん明日休みだっけ?オレ、ホントにご褒美もらっちゃダメ?」
汐里を後ろからぎゅ~っとしながらの状態で、樹は彼女の頬にキスした。
ちゅっとされて、汐里はパッと顔を赤らめた。
「ご、ご褒美っ!?どんな?!」
「言わせんの?」
汐里のドキドキが樹の手にも伝わってきた。
「え!?えっとえっと」
後ろから抱きしめる樹の腕に手を添えていた汐里はくるりと方向を変え、真っ赤な顔で彼と向かい合った。
「ご褒美もらうのは、私の方だもん。痛い運動頑張ったから」
「じゃぁ、お互いにご褒美」
「うん」
汐里は顔を真っ赤にしながら目を閉じた。
「へへ、ありがたくいただきます」
恥ずかしそうにしている汐里に、にやりと笑う樹。
唇が重なり合い、柔らかさが伝わる。
ゆっくりまぶたを開けると、目の前にお互いの顔。
「まだ足りないよ」
樹にそう言われた汐里はますますトマトのように真っ赤になった。
「えっ?あっ、えっと!す、スペシャルご褒美の方がいい?」
「もちろん」
もう一度、唇から体温が伝わってきた。
ここから先は、決してのぞかないでくださいね。
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