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あんこはメイド
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【前回までのあらすじ】
AI翻訳機によって話せるようになったあんこ(♂)。
自分の意思を人間に伝えられるけど、人間の言葉は分からない。
猫からの一方通行のコミュニケーションは人間界でどこまで通用するのか?
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大きい方のヤツが帰ってきた。
「お帰りなさいませ、ご主人様~」
今日のあんこは『メイドモード』に設定されている。
「あんこ、ただいまー」
「ご主人様~ごはんを頂けませんか~?」
あんこは大きい方のヤツに要求した。
「はいはい、あんこ、ごはんだね。」
あんこはごはんを食べ終わると言った。
「萌え萌え、キュン」
「あんこ、かわいいーもう一回言って!」
「・・・・・」
あんこはその要求には答えない。
大きい方のヤツはもう一度『萌え萌え、キュン』を聞きたかったのでおやつをサービスした。
あんこはおやつを食べて言った。
「萌え萌え、キュン」
そしてあんこはママのところに行った。
膝の上に載ってママになでてもらって大満足だった。
「ご主人様~私幸せです~。萌え萌え、キュン。萌え萌え、キュン。萌え萌え、キュン」
「あんこ、かわいー。今日の『メイドモード』は大正解ね!」
ママは大きい方のヤツに言った。
「本当だね、俺なんかおやつを余計にあげちゃったよ。」
大きい方のヤツがあんこをなでようとすると猫パンチをお見舞いされた。
「性格が変わるわけじゃないもんね。。」
大きい方のヤツは苦笑いで言った。
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