あんこ、海賊王になる

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あんこ、海賊王になる

————————————————— 【前回までのあらすじ】 AI翻訳機によって話せるようになったあんこ(♂)。 自分の意思を人間に伝えられるけど、人間の言葉は分からない。 猫からの一方通行のコミュニケーションは人間界でどこまで通用するのか? ————————————————— 今日のあんこはママが好きな「ワンピース」の「ルフィモード」に設定されている。 大きい方のヤツが近づいてきたのであんこは言った。 「俺は海賊王になる男だ。」 「海賊王か~。いいな~。」 あんこは少しお腹が空いていたので大きい方のヤツに言った。 「メシをくれ、サンジ。」 「はい、俺はサンジか。ごはんいっぱい食べて海賊王になってね。」 「海賊王に俺はなる!」 *** あんこはごはんを食べ終わるとルンバに乗ってパトロールを始めた。 「サニー号に乗ってオレはワンピースを探しに行く!」 サニー号に乗ったルフィがハイテンションで言った。 「フランキー、面舵いっぱーい!」 あんこの号令とともにルンバは右に進路を変えた。 *** 小さい方のヤツがあんこに近づいてきた。 「チョッパー、お前もサニー号に乗れ。一緒に冒険に出よう。」 「なんで僕がチョッパーなんだよ。ルンバになんか乗れないよ。」 小さい方のヤツは冷静に答えた。 *** あんこはママのところに行った。 「ウタ、歌を歌ってくれ。」 「あー、映画の主題歌ね。いいわよ、あんこ。」 「し~ん じだいは~・・・」 ママが歌い始めたら、あんこはルンバに乗って去って行った。 「海賊王に俺はなる!」
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