あんこ喋り始める

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あんこ喋り始める

「ガチャ」 「ただいまー」 大きい方のヤツが帰ってきた。 あんこはいつものように出迎える。 「お腹すいたからごはん」 あんこが言った。正確にはAI機器から発せられた声だ。 大きい方のヤツは驚いて声も出ない。 「なんで無反応やねん」 あんこは言った。 そしてあんこのトイレの横を通るときにまた一言。 「うんこしたから片付けといてな」 今度はさすがに大きい方のヤツも声を出した。 「あんこが喋っている・・・ママーあんこが喋り出したよ。」 ママは笑いながら大きい方のヤツに事情を話した。 「なんだそういうことか。でもよくできているね、この機械」 「そうなのよ、本当にあんこが喋ってるみたいでなんか変な感じ」 「でもなんで関西弁なの?」 「なんか色んなバージョンがあって今日は関西弁にしてみたの。」 あんこはお腹が空いている。 「ちょっとごはんまだなん?」 あんこが言う。 「はいはい、ちょっと待ってね、すぐ用意するから」 大きい方のヤツは答える。
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