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言われてみれば交際は会社内では公認カップルとなっているし、結婚に関しては話は出ているものの今のところはストップがかかっている 偽装とはいえ実際は中身の無い交際なのに、こんなに着々と話が進むなんて普通では有り得ない話なのに 冷静に考えれば考えるほどもう後も戻りができない事になっている事に気づく 「わかっているわよ。それぐらい。もう観念しているし覚悟だって一応している」 「どんな覚悟?」 「その・・・色々と・・・」 そんなことハッキリ言える訳ないじゃない。きっと蓮也だってわかっているのに敢えて聞く。そこが彼のいやらしいところ 「教えてよね。俺、瑠香を守るために人生かけているんだぜ」 そこまで言われたら、もう反論できない・・・本当に意地悪なんだから 「わかりましたよ!見せればいいんでしょう?」 もうヤケクソ!荷物の中に入っているこの前買ったばかりの下着を出して蓮也に向かったポンと投げてやった
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