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「しようか・・・」 キスだけで高揚している自分の気持を隠せない 「いいの?」 「うん」 「一つ聞いていい?今まで嫌がっていたのにどうして」 「一人になるのが怖くなった」 なぜかここでいつもとは違い気弱な女を演じる。だってそうしないとこの先に進めないと思ったから 打算的なのはわかっている。でも自分の人生だもの。我儘だけど自分優先でいきたい。それは蓮也が従兄弟だからっていうわけではなく、一応男性として私が一歩譲ったらなんとかなりそうと思ったから 昔から知っているというよしみで 観念した私は『もうどうなってもいい』って思っていて、これから先はまな板の鯉状態 干物女とかマグロだとか思われったってもういいや。結婚したら孤独死だけは避けられる 追い詰められると私は奇想天外な発想に至り滅茶苦茶な行動を取る。まさにそれが今、こうなっているわけでもうどうなってもいいやって思っている
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