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社用車で来ていた蓮也は最寄り駅まで私を送ってくれるということで車に乗り込む 「この式って誰が支払いするの?」 「爺だろう?勝手に話を進めているから」 「この見積もりだけでもスゴイ金額だよ。私の貯金だけでは無理」 「俺もだよ・・・」 「もしさ誰も援助してくれない場合、この規模は絶対無理だからね!それより今日の事叔父様は知っているの?」 「いや、知らないと思う。俺も今朝、爺から連絡もらった訳だから」 疲れからなのかお互い溜息しか出ない 「どうする?お爺様のペースに乗せられて突き進んだら、後戻りできないとんでもない場面に遭遇しそうで怖すぎ」 「まあ、そうとも言える。でも、俺の力じゃ走り出した爺を止めることはできない」 「結婚なんて・・・まだ早いわよ。もう少し、恋愛を楽しみたい」 「そう?俺はこれでもいいと思っているけど」 あっ、意見が割れた。つまり蓮也がお爺様をけしかけている可能性があるということ。見方のようで見方じゃないのよねー。この男。敵でもないけど。だからかなり扱いにくい
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