スミスくん

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それに引き換え、スミスくんは、背は高いもののひょろりとしたガリ勉タイプで、分厚い瓶底メガネを掛けている。 残念ながら、タイプではないのだ。 しかし、あたしは、図書委員である。 タイプじゃなかろうと、訊かれた本は、探してあげなくては……。 「ええっと、簡単な日本の歴史の本ね……」 あたしは、席を立って、スミスくんと、歴史の書棚に向かった。 ざっと、本を見てみるが、みんな高校生用で、ある程度専門的なものばかりだ。
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