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朝になり陸と桜愛はホテルで別れた。
空は青くなり、ここに来た時と違う雰囲気になった街を見た。夢の時間が終わったような気持ちになった。
ーー初恋の陸には、歳をとってもときめいた。私もいい大人、これは先が見えない関係だ。陸の事は一夜の恋として忘れよう……。陸もその気だろう。
久しぶりの胸のときめきは、諦めなければいけない恋だと理解すると、久しぶりに胸辺りが苦しくなる。
「何歳になっても苦しくなるんだ……」
桜愛は胸に手を当て苦笑し、昨日の夜を思い出しながら帰路についた。
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