君を知ってる

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君を知ってる

翌日俺はまた女装をした・・・・・今日は薄いブルーのロングスカートとオフホワイトのセーター。 「行くぞ」 「ショウ・・・・・・お前ってさマジで女になるよな・・・・すげぇそそるんだけど・・・・」 「そそるって・・・・・やってみるか?・・・・・俺はいいけど・・・・・・」 「マジで本気にするからやめろ・・・・・」 「バカだろ・・・・・・冗談に決まってんじゃん」 「それであの准教授を誘惑してみろよ・・・・・・意外といけるんじゃね」 「やめろ・・・・・男相手じゃ勃たねっての・・・・・」 「勃たなくってもいいんじゃね・・・・・・受けだし・・・・・」 「てめぇー言ってろ」 「翔・・・・マジで襲われそうになったら外にいるからでかい声出せよ・・・・・すぐ行くから」 「分かってるって・・・・・・いくらなんでもそれはないだろ」 「そろそろ行くか」 13時、俺は狩谷准教授の部屋をノックした・・・・・・ 「どうぞ・・・・」 「・・・・・・失礼します」 「風邪大丈夫ですか?」 「・・・・・・はい・・・」 「ところで君はトランスジェンダーですか?それとも女装趣味かな?」 「・・・・・・あの・・何のことでしょう・・・・・」 「私の事覚えてませんか?」  「・・・・・・どうゆう事ですか?」 「去年の夏廊下で私とぶつかったことありましたよね・・・・・あれは確かにあなたでした」 「・・・・・えっ・・・・・去年の夏?・・・・・」 「あのときの顔が頭に焼き付いてました、応募の写真見た時すぐに君だってわかったんですけど・・・・・あの時は男で女性に追いかけられてましたよね・・・・・それが今は女装してるから・・・・・どうゆう事なですか?」 俺は准教授の言ってる言葉の意味を考えた……… 准教授は俺の本性を知ったうえで女装してるのはなぜなのかを聞いている。 そう言えば准教授の言ってる去年の事って・・・・・ ストーカー女に追いかけられて、その時ぶつかった人がこの人だったんだ・・・・・まさかその時の俺を覚えてたんだ・・・・・ 俺は仕方なく本当の事を打ち明けた。 彼は黙って俺の話を聞いていた。
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