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4人の不思議な関係・・・・・官能的な夜
今まで女性を好きだと思ったことがなかった・・・・
告白されて付き合って、そのままホテルへ行くこともある。
sexできないわけではないが興奮することも離れたくないと思ったことも、もう一度逢いたいと思ったこともなく、いつも冷めていた。
女性に嫌悪感を持ったこともなく、好きだと言われればそれはそれで嬉しいのに・・・・恋人になろうとか付き合おうとか思えなかった。
浜崎やショウのように、好きで好きでたまらないと言う感情が一度も湧いてこなかった。
俺だけじゃない、不思議なことに片峰も桐田も俺と同じだった・・・・俺達3人が女性に対していつもそう感じていた。
どうしてなのか、理由も原因もわからないがだからといってそのことで悩んでもいないし、それほど気にもしていない。
むしろ執着がない分気楽だと思っている。
恋だの愛だの面倒なだけ、嫉妬だのしなくていい気苦労をして思い悩むこともない・・・・・自分一人なら悩んだかもしれない事が同類が居ると思うと安心できた。
そのせいで仲間意識は強くなり一緒に居ると気が楽で安心だった。
そこにショウと浜崎が加わり俺達3人のバランスが保たれているのかもしれない、5人でいると余計な事を考えることもなかった。
明るくて気さくなショウ、真面目で素直でいつも真剣に話を聞いてくれる浜崎、どちらも大事な親友だった。
5人の友情は固く、お互いの事を信じていたし、気にかけていた、楽しいこともバカな事もいつも一緒だった、こんな貴重な親友の存在が頼もしく嬉しかった。
ジュンに出会った時女装している理由に興味があって近づいた。
退屈していた俺たちの琴線に引っかかったと言う事だ。
ジュンは女装していたからと言って女っぽいわけではない、見た目も性格もれっきとした男だった。
それでも彼にはどこか中性的な魅力があった、優しい言葉、耳に心地いい声・・・・それに惹かれる自分がいた。
そして片峰と桐田も同じことを言った。
ジュンと一緒にいるとこれまで感じたことのない、胸のざわめきやドキドキとしたときめきを感じる、この感情が何かはわからないが、一緒に居たいと思った。
一緒に居る事で楽しかったし心が躍った・・・・・ジュンはと言うとそんな俺達3人の気持ちが分かっているのか、同じように3人と一緒にいる時間を楽しんでいる。
特に誰か一人に特別な感情を持つこともなく、常に同じ態度を崩さない。
4人がそろうと、ただそこに居るだけでよかった。
ジュンは魅力的な男だった、背は俺たちと変わらず高い方だったが顔は小さく白い肌に黒目がちの大きな目、そして決して長くはないが密集した睫毛が人目を引いた、細くすっきりとした鼻筋、そしてふっくらとした唇、決してイケメンではない、美しい男という表現が正しく彼を表していた・・・・
美しくそれでいて魅惑的で怪しい雰囲気、男を魅了する男なのかもしれない・・・・・虜になった男はその魅力から抜け出せなくなる、そんな危険を漂わせていた。
俺達3人がこれまで逢ったことのない類稀な奴かもしれない。
きっと俺達3人はジュンから離れられない・・・・・そしてジュンもまた俺たちから離れられない・・・・・俺たちはそうゆう関係かもしれない。
俺のマンションに4人が集まった、ジュンと片峰と桐田、そして俺。
いつも集まるのはショウのマンションで俺のマンションに集まる事は今までなかった。
ショウは週末は先生のマンションへ行く、ただそれが理由で俺のマンションになった、集まるのは何処でもよかった片峰のマンションでも桐田のマンションでも・・・・・
たまたま俺のマンションになっただけで、ジュンの料理を食べたいと集まった。
相変わらず手際のよい調理で美味しい料理を4人で食べた、ワインでもシャンパンでもウイスキーでも飲物なら何でもそろっている。
食事の後はリビングのラグに座って酒を飲む、酔いが回ってみんなの表情も理性も緩んできた。
「ジュン美味しかった、お前の料理最高」
「そう、よかった皆が喜んでくれると嬉しい・・・・いつでも作るよ」
「ジュンのこと俺達3人とも好きなんだけど、ジュン俺たちの事どう思う?」
「俺も3人とも好きだよ、同じように好き・・・・・
ずっと一緒に居たいなぁ~俺の事好きでいてくれる?」
「あぁ~俺たちはずっと一緒だ・・・・・」
「ジュンキスできる?」
「いいよ・・・・誰から?」
「じゃぁ俺から・・・・」
「宇都の次は俺な」
「桐田は最後になっちゃったね」
3人が交互にキスをした、柔らかな唇にそっと触れ、その感触を確かめる、これまでしたことのない官能的なキスだった。
夢中で繰り返すキスに身体中が熱くなって、ジュンの身体を抱きしめる手に力が入る。
片峰に変ってジュンがキスをするところを見ながら、ジュンの身体に触れる・・・・ジュンの身体が小刻みに震えて、小さな呻きをもらす。
ジュンの身体から服をはぎ取り素肌に直接触れた、細く滑らかな肌・・・桐田がキスをする間片峰と俺はジュンの身体を撫でまわす。
下着を脱がせ白い身体を横たえると、3人が貪るように身体中にキスの雨を降らせる、刺激を求めて全身をのけぞらせて腰を押し付けてくるジュン。
胸の鼓動が高鳴り、始めて感じる快感と衝撃に身体中が震えた。
始めてだった・・・・・これまで感じたことのない感動、好きだと言う感情が溢れだした、ジュンを一人占めしたいとは誰も思わなかった。
3人で一緒にジュンを守りたい、気持ちよくしたい、ジュンを夢中にさせたい・・・・・そう思って我を忘れてジュンの身体を愛撫した。
ジュンも夢中でしがみついてくる、腰を振り誰かの物を咥え、手で扱きながら白い尻を持ちあげて誰かの物が入ってくるのを受け止めた。
奥へ入れられて突かれて快感に震え、射精したかと思うと違う誰かがまた侵入してくる、次の新たな快感がまた自分を襲う、何度も何度も違う感触が自分を襲う・・・・・耐えることのない快感に震えた。
ジュンを挟んで前からも後ろからも3人の手が身体中を這いまわり、口と舌と屹立したものでジュンを犯す。
ジュンは呆然としされるままに快感を引き出され意識を失った。
4人が我を忘れて射精を繰り返した、誰の物だかわからない白い液体に塗れ、全身が弛緩したように眠った。
4人にとって目眩く官能の夜だった。
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