エピソード2 謎解き☆ショー

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エピソード2 謎解き☆ショー

※よりリアルに味わって頂きたいので、名前の部分は〇〇にさせて頂きます。ぜひご自分のお名前を当てはめてお楽しみください! 【あなたはここから出られますか? 恐怖の謎解き☆ショーへようこそ】 そんな看板を目にした私は、入ってみることにした。 元々ホラーは大好きだし、お化け屋敷やホラー脱出ゲーム、謎解きも慣れている。 (こんなの難なく突破してみせますよ!) 誰に話しかけたのか心の中で叫ぶと、どんどん中に入っていった。 「おお……広い……!」 感心しながら私は進んでいく。そして、可愛らしい小さな猫の人形を見つけた。 『〇〇さんっ!ようこそ、謎解き☆ショーへ!♪』 (しゃ、喋った!) 『私は、進行の猫屋だよっ!♪〇〇さん、どーやらこのショーにキョーミあるみたいだね?ふふっ、よかろー!私が最高でさいきょうのショーに出させてあげる!』 (最高で最強のショー!) 「……お、お願いします!」 そう言うと、目の前に問題と写真、ペンと紙が現れた。 【問1 このメモはなんのこと?】      これ買ってきて!     ささささささささささ 「……さが10個?……てことは……」 私はペンを持ち、紙に答えを書いた。 𝐴𝑛𝑠𝑤𝑒𝑟 砂糖 『せーかい!よくわかったね♪』 その後も難なくクリアして行った。 ……最後の問題を除いて。 最後の問題は馬鹿みたいに難しくて、何分経っても解けなかった。 『カンカンカーン!タイムアップだよ! 残念だったね♪じゃ、罰として……』 「待って、罰!?そんなの聞いてな……」     『そりゃ今言ったからな』 猫屋とは思えないほどの冷たい声と。 バンッ!! 銃声が響いた。 『でもすごいや、〇〇は。』 『ここまでこれたの、〇〇だけなんだよ!』 薄れる意識の中で見えたのは…… 折り重なるように倒れる、心友たちだった。 それを見て、やっとさっきの猫屋の言葉の意味がわかった。 『最高でさいきょうのショーに出させてあげる!』 あの言葉の「さいきょう」は、「最強」ではなくて…… 「最凶」だったんだな。
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