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事の成り行きに、悠馬はだいぶ興奮している。
「マジかよ~! 実は今日、無理言って頼み込んだんだ。ねっ、先生。俺、母さんと先生って相性いいんじゃないかと思ってて。先生はカメレオンばっかり相手にして出会いもなさそうだし、母さんもいいかげん結婚とか考えてもいいんじゃないかって…!」
「悠馬君。なかなかのアイデアだ。出会いがないっていうのも残念ながら本当だ。その話、僕としては喜んで乗らせていただきたいね。ただし、もしも僕と君のお母さんが結婚したら、家の中がジャングルになりますけどね」
俺は大歓迎! 悠馬が歓声をあげる。
「あの…エリカさんは、ご存命?」
彩はやっとのことで声を絞り出した。目には涙が浮かんでいた。
「元気だよ。だいぶ歳はとったけどね」
和也が笑顔を見せる。
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