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悠馬が一人になったときを見計らって近づき、話しかけたという。
「…今日はお母さんと来たの?」
「うん、そうだよ」
「お父さんは?」
「いないよ。最初からいない」
「…そうなんだね。寂しくない?」
「パパがいたらいいなって思うときもたまーにあるけど、それ言うとママが困った顔するから別にいい!」
彩は驚いた。
そんな会話をしていたのか…。
「軽く3週間は悩んだね。正直、君との別れも考えた。でもいまじゃ覚悟ができているよ。彩がOKしてくれれば、喜んで父親になりたいと思っている」
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