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時は、5月の第2日曜日のことであった…
アタシ・友泉は、夕方4時からエミフルマサキでたっくんと母の日デートを楽しむ予定である。
待ち合わせ場所は、4番のグリーンゲートのエントランスホールである。
アタシは、ワクワクしながらたっくんが来るを待っていた。
たっくんは、午後3時にお仕事が終わった。
その後、職場から松山市駅からいよてつ電車に乗って直接エミフルマサキの最寄りの古泉駅まで向かった。
たっくんは、駅で電車を降りたあと、歩いて4番のグリーンゲートへ向かった。
その頃、アタシはグリーンゲートのエントランスホールでたっくんを待っていた。
アタシの今日のデート着は、ピンクのキャミソールの上から白のブラウスをはおって、下はピンクのペイズリー柄のシフォンスカートを着て、麦わらぼうしを頭にかぶって、白のトートバッグを持って、ベージュのサンダルをはいた姿である。
入念におしゃれをして、アレコレとコーディネートした。
あとは、たっくんが来るのを待つだけ…
たっくん…
早く来て…
アタシの気持ちは、ソワソワとしていた。
午後3時25分頃であった。
たっくんは、予定よりも早くアタシの元にやって来た。
「たっくん…こっちこっち…」
「かあさーん、お待たせ。」
その後、アタシとたっくんは腕を組んでエミフルのSCモール内をのんびりと歩いて過ごした。
明日はふたりともお仕事がお休みである。
きょうは、めいっぱいデートを楽しもう。
アタシとたっくんは、途中のSCモール内にあるファッションの店に立ち寄った。
アタシは、たっくんを待たせた状態で夏のファッションの品定めをしていた。
「ねえたっくん…たっくんは友泉にどんな服を着てほしい?」
「そうだね…」
「わぁ…このワンピ、模様がかわいい…」
たっくんは、アタシの問いかけに『そうだね…』と言いながらも『かあさん…恥ずかしいよ…』と言う表情を浮かべた。
夕方6時25分頃であった。
アタシとたっくんは、2階のフードコートにいた。
アタシとたっくんは、マクドで買ったビッグマックのセットで晩ごはんを食べながらお話をしていた。
「ねえたっくん…」
「なあに、かあさん。」
「たっくん…今日は何の日か分かってるよね。」
「今日は何の日…」
「たっくん…今日は…母の日なのよ…友泉…たっくんからのプレゼントを待っているの…」
「あっ…そうだった…母の日のプレゼントの用意はできているよ…それは、家に帰った時のお楽しみだよ。」
「あら、もう用意できてるのね…友泉、楽しだわ。」
たっくんからの母の日ブレゼント…
楽しみだわ…
もしかしたら…
デパート特選のギフトかな…
友泉…
待ちきれない…
アタシとたっくんは、夜9時頃に余戸にある家に帰宅した。
ところ変わって、家の一階の居間にて…
たっくんはアタシに『準備するから待っていてね。』と言うたあと寝室と浴室の準備をしていた。
アタシは、ソファーに座って準備ができる時を待っていた。
「かあさん…用意できたよ…」
たっくんに呼ばれたアタシは、寝室へ行った。
寝室に入った時であった。
寝室にピンク色の灯りが灯っていた。
ピンク色の灯りが灯る部屋に、オルゴールのCDに収録されているラブソングの曲が流れていた。
部屋の中は、カーネーションの香水の香りがただよっていた。
素敵…
素敵ね…
だけど…
たっくんからのブレゼントはどこにあるのかな?
アタシは、たっくんにブレゼントはどこにあるのかとたずねた。
「たっくん…母の日のプレゼントはどこにあるの?」
「母の日のプレゼントは…夜のひとときだよ…さあ…友泉…」
その後、たっくんはアタシをお姫さま抱っこした。
そしてそのまま…
アタシは、ベッドに寝かされた。
その後、たっくんはアタシの身体をギュッと押さえつけた。
たっくんは、ドキドキしながらおびえているアタシの表情を見つめたあと、ピンク色のペイズリー柄のシフォンスカートをくしゃくしゃにまくり上げた。
そして、アタシの右のくびすじにかぶっとかみつこうとした。
「イヤ…やめて…」
怖くなったアタシは、思わずたっくんをはねのけた。
「かあさん…どうしてぼくをつきとばしたのだよ…」
アタシにつきとばされたたっくんは、悲しい表情でアタシに言うたあと声を震わせながら泣いた。
「うううううう…」
「たっくん…」
「母の日のプレゼントはいやしの空間に包まれた寝室にて夜のひとときだを過ごせるようにいろいろと工夫をしたのに…うううううううう…」
ところ変わって、お風呂場にて…
アタシは、ひとりぼっちでお風呂に入っていた。
浴槽に入っているお湯は、カーネーションの香りの入浴剤が入っていた。
アタシのまわりに、カーネーションの花びらがたくさん浮かんでいた。
アタシは、湯船の中でくすんくすんと泣いた。
たっくん…
友泉のために…
とっておきのプレゼントを用意していると聞いた時…
デパート特選のギフトではないかと思った…
なのに…
たっくんの気持ちを傷つけてしまった…
ごめんね…
たっくん…
ごめんね…
そんな時であった。
「かあさん。」
たっくんが、浴槽に入っているアタシに声をかけた。
「たっくん…」
「かあさん…」
浴槽から出たアタシは、はだかのたっくんの胸に抱きついてくすんくすんと泣いた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…たっくん…ごめんね…ごめんねたっくん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
「かあさん…」
「たっくん…友泉…たっくんが…好き…たっくん…」
「かあさん…」
アタシをギュッと抱きしめたたっくんは、アタシの髪の毛をくしゃくしゃになでながらアタシに想いを伝えた。
「寝室と浴室を…カーネーションの香りでアレンジしたのだよ…母の日のおうちデートを楽しもうね。」
「たっくん…ありがとう…たっくん…愛している…」
たっくんは、アタシのくちびるにキスをした。
その後、端にある温水シャワーのコックをひねった。
(ジャアアアアア…)
温水シャワーが勢いよく出ている中で、たっくんはアタシの身体をキスでむさぼった。
「友泉…友泉…」
「たっくん…恥ずかしい…」
「友泉と一緒カーネーションの香りのお風呂で抱きたい…」
「たっくん…」
その後、アタシとたっくんはカーネーションの香りの入浴剤が入っているお風呂に入った。
アタシとたっくんは、カーネーションの花びらが浮かんでいるお風呂の中で抱き合いながら舌をからませた。
「ん、ん、ん、ん…」
たっくん…
ありがとう…
大ゲンカになる時もあるけれど…
友泉は…
たっくんが…
大好きよ…
【おしまい】
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