ルァイドンニューウェーヴ

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時代は変わるもの。当たり前と思い、打診した話もどこ吹く風。私は不死身さや頑丈さを糧に今を生きていた。「あっははっ!サクラムが欲しいのか?空輝よ…サクラムは市販で売ってる。その雄輝と言う奴はお前のことをケチなやつと思ったに違いない。」熊谷さんはどか弁を摘みながら、私に教えてくれた。サクラムは違法ドラッグではないことを…。「あっははっ!知ってますよ…。雄輝のやつから頂く方がやっぱ、得じゃないですか?」私は半ば開き直った。雄輝のやつが勝手にサクラムをフランチャイズしたに決まってる。「殺めた罪を認めろ…。空輝は殺人罪でこの現場に居るんだろ?俺はな?空輝…サクラムくらい手前で買えって思うんだよな。雄輝ってのが成金野郎で、生意気だったからって殺しちゃ為らんよな?」どか弁を一摘みニ摘みする熊谷さんは頼もしく、私は改心していた。「あっははっ!確かに雄輝のやつは苦労知らずですがね。だからこそのパートナーシップがあるんですよ。」私はしかし堪らず、熊谷さんのどか弁からタコさんウインナーを一摘み頂いていた。
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