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一筋縄の人生。皆が藁にも縋る思いだから、一筋縄の人生だと言う。嫌ならば、更に無用の長物だと言う訳だ。「百目を披露したんですよ。いっつもぼっちになる要領でね?」私に気遣う達哉。私は理不尽な謂われように憤り、巨大なぼっちに為っていた。「はぁ…空輝はぼっちか…。デカい…。変態の中で一番の王道はぼっちだもんな。」玄田恂も私のぼっちに感嘆していた。「まぁ…元に戻るんでしょう?そうそう…苫実様が献上品を問われてましたよ。」達哉が帰って来た理由は確かに切ないが、苫実は達哉では人質に至らないと踏んだのだ。つまり、苫実は端から献上品を望んでいたのだった。
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