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片付けの天才が居る。通称“自殺王子”。人狼であり、空間を支配する。熊谷さんはその自殺王子を待っていた。自殺王子はスーハラ(スーサイドハラスメント)の常習犯でもあり、寧ろ片付けが捗っていたら遣って来るのだった。「木橋喜太郎(きはしきたろう)…喜太郎のやつが来る…。」達哉は青褪めていた。こざっぱりと片された現場には苫実の爪痕はないかのようだったが…。達哉の怯え方は尋常ではなかった。「喜太郎が?ファイナルスパイスが完成したのか?」玄田恂も血の気が引いていた。「まさか…苫実様は喜太郎のファイナルスパイス目当てで、メガネスーツを僕に…くっ…。」達哉は酷く後悔している様子だった。「ファイナルスパイス…そうだとも俺はスボートニクさ。ウーストレイルを救うウーストレイルさ…ファイナルスパイスのヒントに為らないか?」熊谷さんが舞い戻って来た。喜太郎は遣って来る…ファイナルスパイスを引っ提げて…。
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