海の花

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「あ…」 シャワーを浴びて部屋に戻ると、タカちゃん…じゃない、隆からメールが来てた。 −無事に帰れたか?家まで送れなくてごめんな。俺んち市内だから遠くて…− 市内… 帰ってきてるんだ。こっちに。 そう思いながら、メールを書く。 −大丈夫。今帰ってシャワー浴びたとこ。心配してくれてありがとう− そうしたら、隆からまたメールがくる。 −シャワーって、変な妄想させるようなワード出すなよ。バカ…− 「なっ!?」 忽ち赤くなる頬。 な、なによ… 事実を言っただけじゃない!! もーーーっ!! ホテルに誘ってきたりとか、隆ってばエッチ過ぎる!! …それとも、私が処女で子供だから、揶揄ってるの? 自分は、私のこと好きって言っておきながら、他の女の人達としてきたくせに… そう思うと、急にモヤモヤしてきて、隆にメールを返す。 −隆は、今まで何人としてきたの?私は、隆の何番目?− 聞いたって仕方ない、無意味なことだって分かってたけど、聞かずにはいれなくて、ドキドキしながら、ベッドに寝そべって返事を待ってたら… −智枝は、2番目になるかな。俺、初体験はソープだから、恋人と言える女とするのは、智枝が初めてかな。だから、ちょい照れくさい…− ソープって、なんだっけ? 検索して、それが風俗だと知り、不潔と思う反面、風俗ならノーカンだよねと思い、なにより…恋人って言ってくれたから、うん、まあ、良しとしよう。 そう自分に言い聞かせニンマリしてると、隆からまたメールがくる。 −俺、早く智枝が欲しい。凄く。だから、急かすつもりじゃねーけど、早めに気持ち、決めてくれな?− 「欲しい…」 あまりにもストレート過ぎる隆の気持ちに、私の胸は鼓動を早めてきて、分かったとだけメールすると、お休みと返ってきたから、お休みと返して、電気を消して寝る準備をしたけど、私の心臓は…ドキドキ高鳴ってて、こんなに求めてくれるならと、密かに…私は気持ちを決めた。
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