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隆に連れて来られたのは、宮島でも1、2を争う人気旅館だった。
部屋に入ってみると、青い海が窓いっぱいに広がってて、私のテンションは一気に上がる!
「素敵!!あ!鳥居も見える!!すごい!綺麗…」
そうしてうっとり海を見つめていると、隆に肩を抱かれて別室に案内される。
「わぁ…」
そこには、ハンガーに掛かった色とりどりの服と浴衣と下着があり、隆は私の耳元で囁く。
「智枝の事考えながら、選んだ。こないだ抱き締めた時、服のタグが見えたから、サイズ間違えてねーと思うけど…」
「で、でもこれ…全部ブランド物じゃない。着れないよ…」
そう。
隆が私のために選んだって服類は、どれも国内や海外の有名ブランドばかりで、正直…嬉しいと言うより申し訳ない気持ちが先んでて…
隆も、それに気付いたのか、困ったように眉を下げてる。
「ごめん…困らせるつもりじゃなかったんだ。ただ、智枝に喜んでもらいたくて…」
「あ、謝らないでよタカちゃん!確かに、ちょっとびっくりしたけど、気持ちは嬉しいよ?」
「…ホントに?」
「うん。」
ホントは、まだ若干引いてるけど、隆の哀しい顔なんて見たくないし、どれにしようかなぁ〜と選ぶ素振りをしてたら、隆に抱き締められる。
「た、たか…」
「良かった。」
「えっ?!」
狼狽する私に、隆は破顔した表情で私を見つめる。
「夢だった。智枝にこうやって、プレゼント贈るの。俺んち金無くて、ガキの頃ホワイトデーとかにも、お返しやれなかったろ?それが、悔しくて…こんなに好きなのに、何にも出来ない自分が、惨めで、嫌いで…」
「そんな事無いよ!タカちゃん私にいっぱいくれたじゃない!ピカピカのどんぐりにビー玉。海で拾った綺麗なガラス。河原で拾ったまん丸石。全部、全部持ってるよ?私…」
「ほ、ホントに?」
「当たり前じゃない!大好きな、1番の友達からのプレゼントだったんだもん!!あの…唇を押し付けられた行為がキスだって分かってからは、もっと愛おしくなって、捨てられなくて、ずっと持ってる!!それくらい、今は好きなの!!」
言い終わるや否や、私の身体は宙を浮く。
驚いて顔を上げると、そこには涙目になった…隆…
「隆…」
「智枝…」
隆の首に腕を回してキスをして、私達は寝室に行く。
ダブルサイズのベッドに下ろされ、隆が私を抱き締める。
「好きだ…」
「私も、好き…」
気持ちを確かめ合うように、何度も何度もキスして舌を絡ませて、隆の唾液が喉を伝うのが嬉しくて口付けてたら、隆から唇を離される。
「めっちゃエロい顔…興奮する。」
「や、やだ…そんな事言わないで……あ……」
シャツの上から、隆の大きな手が私の胸を弄る。
キスをしながら、隆が私の背後に回り、抱き抱えられながらシャツとブラを脱がされ、素肌を直に触られる。
「や、やあ…隆…恥ずかしい…」
髪をかき揚げられ、うなじや肩にキスをされながら胸を触られ、ホントは気持ちいいくせにすごく恥ずかしいから、隆にそう言ってみたら、隆は大きくため息をつく。
「何が恥ずかしいだよ。このまな板。すっかり寄せ上げに騙されたぜ。第二次性徴来てんのか?」
………な、
なあ!!
何ですってぇ−−−−−−−−−−!!!
信じらんない!!
何その言い方!!!
そりゃあ、確かに背も胸も中学で止まったわよ!!
だからって…
言い返してやろうと、私は隆の股間に手を伸ばす。
「そう言う隆だって、あの頃と変わらないしょぼいゾウさんおちんちんなんで……しょ……」
…えっ??
…ええっ!??
明らかに違う、ジーンズ越しに逞しく勃ってる隆のモノを触ってしまい、私は真っ赤になる。
「どう?俺はちゃんと、第二次性徴…来てるけど?」
「来てるって…こんなに大っきいの、挿れられるわけない!!」
「挿入(はい)るって。これくらい標準。それよりほら、集中…」
「や……あん……」
優しく優しく身体にキスされて、徐々に私達はベッドに沈み込む。
胸の先を指や口で刺激されると、感じた事無い快感が身体中を駆け巡り、股がしっとり濡れてくるのがわかる。
これが、濡れるって事かな…
私の上で乱雑に服を脱いでいく隆を見つめながらそんな事を考えてたら、隆にショーツを脱がされ、私は思わず太腿を閉じる。
「閉じるなよ。触れない。」
「やっ!だっ…て、恥ずかし…」
「まな板ともちゃんが何言ってんだよ。いいからほら…」
「やっ…あっ!」
そうして、隆が私の太腿を開いてアソコをまじまじみるから、私は顔を手で隠す。
だって、好きな人に一番汚いとこ見られてるんだよ。
恥ずかしくて、死んじゃいたい…
そう思うとじんわり涙が出てきたけど、隆は優しく私に囁きかける。
「泣くなよ。綺麗だぜ。」
「……ホント?」
「ああ。綺麗なピンク色で、めちゃくちゃ唆られる…」
「あ!」
瞬間、腰がビクッと跳ねる。
隆が、私のアソコを舐め始めたから…
「タカちゃんダメ!汚い!やめて…」
「汚くねぇよ。ちょいしょっぱいけど、智枝の味、美味い…」
「美味いって……やぁ!」
ぐちゃぐちゃと舐められて、それが堪らなく気持ちよくて、アソコがどんどん濡れていくのが分かってくる。
息と声が出て、悶えて、身を捩らせ隆のすることに身を委ねていたら、徐々に意識が…何かがやってくるような、計り知れない快感の波が来るような感じがして…
ああっ!!
もう……
ダメッッッッ!!!
−−−−−−−−−−−−−−−!!!
キュウッと、身体全体が硬直したかと思うと、直ぐに脱力して、私は荒々しく息を吐きながらシーツに突っ伏す。
「イッた?」
問う隆に聞かれ、これが噂に聞く「イク」ってやつなのかと知り、こくんとうなずく。
「すごい気持ちよかった…ありがとう。」
「バカいえ、これからもっと、気持ちよくさせてやるよ…」
「えっ…」
ぼんやりとした意識の中で、隆が私の体に割り入り、アソコに…
「痛ッ!」
グッと、胎内に感じる痛みと異物感。
挿入(はい)ってきてる…隆のあの、大きいのが…
「やっぱ血ぃ出たか…痛いか?」
「う、うん…ちょっとだけ…」
「そっか…なら、続けてもいいか?」
「う、うん…」
そうして、どんどんアソコに挿入(はい)ってくる隆のモノの熱さに、私の身体は小さく震える。
やや待って、隆が大きく息を吐く。
「これで、全部挿入(はい)った。動くぞ?」
「う、うん…」
私が頷くと、隆は前後に動き出し、出し入れを始める。
痛いのが辛いけど、それ以上に繋がれた事が嬉しくて泣いていると、隆がキスでそれを拭ってくれる。
「泣くほど痛いのか?なら、止めて…」
「ち、違う!た、確かに痛いよ?でも…」
「でも?」
問う隆に、私は精一杯笑ってみせる。
「隆に抱かれて、嬉しいの…好きよ…」
瞬間、アソコに挿入(はい)っていた隆のモノが大きくなった…さらに中を拡げられたような感覚が走る。
「た、隆…?」
見上げると、そこには顔を真っ赤にした…少年のような…タカちゃん…
「この状態でそのセリフ、ずるいって…俺、もう理性飛びそう…」
「えっ!?きゃっ!!」
…そこから先は、正直ほとんど覚えてないくらい、隆に激しく抱かれて、私は何度も絶頂に達し、夜の瀬戸の海音に抱かれながら、眠りに落ちた…
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