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何ともいえない空気の中、小隊長が眉間にシワを寄せながら大きくため息を吐いた。
「……お前のパートナーはラックだったな。俺はそういう意味で仲良くしろとは言ってはおらんのだがな」
レイズンはギクッとなった。小隊長はラックとの関係に気づいている。
「まあいい。レイズン、まだ処理しきれていないのだろう。ベッドに手を付き、尻をこちらに向けろ」
レイズンはポカンとした。
「え? あの、しょ、小隊長殿?」
「つべこべ言うな。俺の言うとおりにしろ。早くしないと今日は無断欠勤扱いにするぞ」
「は、はい……」
レイズンは言われたとおりにベッドから降りて、ベッドに手を付いて尻を向けた。
これはまさか罰の一環かと戸惑うレイズンの尻に、小隊長が躊躇なく指をズボッと突っ込んだ。
「ひっ!!?」
「中のものを掻き出すだけだ。尻を上げるとおりて来ないからもっと下げろ」
そう言って家畜にでもするように尻をパシンと叩いた。
「ひゃんっ」と驚いたレイズンが鳴くと、「尻を下げろ」ともう一度繰り返した。
静かな部屋にクチュクチュという音が響く。レイズンは口から変な声が漏れないよう必死で堪えていた。
(おいおいおい! 小隊長殿、手技がハンパねえ!! なにそれまずい、気持ち良すぎて声が出る……!)
ベッドに顔を押し付け、なんとかやり過ごそうとするが下半身は正直だ。
小隊長の登場で怯えてすっかり縮み上がっていたペニスも、もうしっかり勃ちあがっている。
小隊長の指がレイズンのいいところを狙っているわけではない。その逆でなるべく避けるように動いている。それなのに……
(指の動きが絶妙すぎる〜!! 何その動き!? すっげぇくるんだけど!!)
小隊長はなんだかひどく慣れていて、荒っぽくもなく、かといって丁寧なわけでもない。ゴツゴツとした長い指を棒切れを入れるかのごとく奥に差し込み、掻き出して行く。
ただそれだけの行為なのに
(だめだだめだ〜! ラックの指と比べ物にならねえ!)
指が中で抜き差しされるたび、体が反応してギューと指を締め付けるのを、小隊長に気づかれやしないかヒヤヒヤしていた。
「もうこれでだいたい出せただろう。……おい、大丈夫か」
「は、はひ……」
はーはーと肩で息をするレイズンに、やや困惑しつつ小隊長は指を引き抜いた。そしてどこからか出したきれいな手巾で指を拭うと、レイズンの尻もついでに拭いた。レイズンの手巾はもうドロドロになっているので、恐らくそれは小隊長個人の持ち物だ。
「本当なら尻を湯で洗ったほうがいいが、もう時間もない。……そのいきり立ったものをさっさと鎮めて、服を着ろ」
そう言って小隊長が部屋から出ていくと、レイズンは小隊長のいうとおり、どうにもならないほどいきり立ったモノを鎮めるため、急いで自分のペニスに手を伸ばした。
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