1 後処理くらいはしてほしい

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何ともいえない空気の中、小隊長が眉間にシワを寄せながら大きくため息を吐いた。   「……お前のパートナーはラックだったな。俺はそういう意味で仲良くしろとは言ってはおらんのだがな」    レイズンはギクッとなった。小隊長はラックとの関係に気づいている。   「まあいい。レイズン、まだ処理しきれていないのだろう。ベッドに手を付き、尻をこちらに向けろ」    レイズンはポカンとした。   「え? あの、しょ、小隊長殿?」 「つべこべ言うな。俺の言うとおりにしろ。早くしないと今日は無断欠勤扱いにするぞ」 「は、はい……」    レイズンは言われたとおりにベッドから降りて、ベッドに手を付いて尻を向けた。    これはまさか罰の一環かと戸惑うレイズンの尻に、小隊長が躊躇なく指をズボッと突っ込んだ。   「ひっ!!?」 「中のものを掻き出すだけだ。尻を上げるとおりて来ないからもっと下げろ」    そう言って家畜にでもするように尻をパシンと叩いた。 「ひゃんっ」と驚いたレイズンが鳴くと、「尻を下げろ」ともう一度繰り返した。          静かな部屋にクチュクチュという音が響く。レイズンは口から変な声が漏れないよう必死で堪えていた。   (おいおいおい! 小隊長殿、手技がハンパねえ!! なにそれまずい、気持ち良すぎて声が出る……!)    ベッドに顔を押し付け、なんとかやり過ごそうとするが下半身は正直だ。  小隊長の登場で怯えてすっかり縮み上がっていたペニスも、もうしっかり勃ちあがっている。    小隊長の指がレイズンのいいところを狙っているわけではない。その逆でなるべく避けるように動いている。それなのに……   (指の動きが絶妙すぎる〜!! 何その動き!? すっげぇくるんだけど!!)    小隊長はなんだかひどく慣れていて、荒っぽくもなく、かといって丁寧なわけでもない。ゴツゴツとした長い指を棒切れを入れるかのごとく奥に差し込み、掻き出して行く。    ただそれだけの行為なのに   (だめだだめだ〜! ラックの指と比べ物にならねえ!)    指が中で抜き差しされるたび、体が反応してギューと指を締め付けるのを、小隊長に気づかれやしないかヒヤヒヤしていた。       「もうこれでだいたい出せただろう。……おい、大丈夫か」 「は、はひ……」    はーはーと肩で息をするレイズンに、やや困惑しつつ小隊長は指を引き抜いた。そしてどこからか出したきれいな手巾で指を拭うと、レイズンの尻もついでに拭いた。レイズンの手巾はもうドロドロになっているので、恐らくそれは小隊長個人の持ち物だ。   「本当なら尻を湯で洗ったほうがいいが、もう時間もない。……そのいきり立ったものをさっさと鎮めて、服を着ろ」    そう言って小隊長が部屋から出ていくと、レイズンは小隊長のいうとおり、どうにもならないほどいきり立ったモノを鎮めるため、急いで自分のペニスに手を伸ばした。  
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